歌い手のフォロワーの増やし方:歌ってみたを「聴かれる」状態にする投稿と導線
録音して、MIXして、動画にして、やっと投稿した歌ってみた。けれど再生数は思ったほど伸びず、フォロワーもなかなか増えない。歌い手として活動を始めた人の多くが、一度は感じる悩みではないでしょうか。
「もっと歌がうまくならないと」と考えがちですが、聴かれない原因は歌の実力以外にあることも少なくありません。どれだけよく歌えていても、見つけてもらえなければ再生ボタンは押されません。
この記事では、歌ってみたを「聴かれる」状態にするための選曲、タイトルとサムネ、投稿前後の告知、そして聴いてくれた人を次の曲やチャンネルへつなぐ導線までを、順番に解説します。
歌ってみたが聴かれない原因は「歌以外」にあることが多い
再生数が伸びないとき、まず見直したいのは次の4つです。
| 原因 | 起きていること | 見直すポイント |
|---|---|---|
| 選曲 | 探されていない曲、または同じ曲の投稿が多すぎる曲ばかり | 探される曲と、自分の声に合う曲のバランス |
| タイトル・サムネ | 一覧の中で何の動画か分からない | 曲名・原曲・自分の名前が一目で分かるか |
| 告知 | 投稿したこと自体が知られていない | 投稿前・当日・数日後の3回に分けて知らせる |
| 導線 | 1曲聴いた人が次に行く場所がない | 次の曲・チャンネル・SNSへの案内 |
歌の練習はもちろん大切です。ただ、上の4つは今日から直せることばかりです。順番に見ていきましょう。
選曲のコツ:探される曲と、自分らしさの両立
選曲は、新しい人に見つけてもらえるかどうかを大きく左右します。
3つの軸で選ぶ
- 探される曲:話題の曲、季節の曲、長く歌われている定番曲など、曲名で検索されやすいもの
- 声に合う曲:音域や声質に合い、自分の良さが一番出る曲
- 好きな曲:思い入れがあり、気持ちを込めて歌える曲
3つすべてを満たす曲は多くありません。「探される曲」で入口をつくり、「声に合う曲」「好きな曲」で自分らしさを伝える。投稿を重ねながら、このように組み合わせるのがおすすめです。
話題の曲は「いつ出すか」も考える
話題の曲は、同じ曲の歌ってみたもたくさん投稿されます。早めに出すほど見つけてもらいやすい面がある一方、急いで仕上がりが雑になっては意味がありません。自分のペースで丁寧に仕上げられるかどうかも合わせて考えてください。
「この人といえば」の曲調をつくる
ジャンルがばらばらだと、聴いた人が「この人の次の曲」を想像しにくくなります。例:「しっとりしたバラードが多い人」「ボカロの高速曲を歌いこなす人」。ある程度の方向性があると、フォローする理由が生まれます。
歌ってみたで使う原曲やオフボーカル音源には、それぞれ利用規約があります。投稿先のサービスで歌ってみたが認められているか、音源の配布元が投稿先や収益化を認めているかを、投稿前に必ず確認してください。規約は変わることがあるため、毎回の確認がおすすめです。
タイトル・サムネ・概要欄の整え方
一覧に並んだとき、何の曲を誰が歌っているかが一瞬で分かることが大切です。
| 項目 | ポイント | 例 |
|---|---|---|
| タイトル | 曲名を先頭に、原曲のアーティスト名と自分の名前を入れる | 「○○(曲名)/○○(原曲) 歌ってみた【○○(活動名)】」 |
| サムネ | 曲名を大きく。イラストや写真の雰囲気を毎回そろえる | 曲名と活動名のロゴを毎回同じ位置に |
| 概要欄 | 原曲・音源・MIX・イラスト・動画のクレジットを書く | 原曲、音源、MIX、イラスト、動画の担当者名 |
| 概要欄の下部 | 他の曲・SNS・まとめページへのリンク | 「ほかの歌ってみたはこちら」 |
サムネのデザインを毎回そろえると、一覧で「あ、この人だ」と気づいてもらいやすくなります。MIX師さんや絵師さんに依頼した場合は、クレジットをきちんと載せましょう。相手のファンに知ってもらうきっかけにもなります。
投稿前後の告知とショートの切り出し
投稿したら終わり、ではありません。告知を3回に分けると、届く人が増えます。
- 投稿前(数日前〜前日):「○日に○○を投稿します」と、サムネやサビの短い音源を先に見せる
- 投稿当日:動画のリンクに、聴きどころを一言添えて告知する。例:「落ちサビのささやきを聴いてほしいです」
- 数日後:サビや印象的な部分を切り出したショート動画を投稿し、フル版へ案内する
告知の文面は、たとえば次のような形です。
【歌ってみた】○○(曲名)/○○(原曲)
今回は○○(聴きどころ)を意識して歌いました
MIX:○○さん/イラスト:○○さん
フル版はこちら → (動画のURL)
ショートは「フル版への入口」
サビを切り出した短い動画は、あなたをまだ知らない人に声を届ける入口になります。ショートの説明欄やコメントでフル版へ案内し、「続きはフル版で」と自然に誘いましょう。
投稿先を複数持つ場合
YouTube、ニコニコ、nana、TikTok など、歌い手の投稿先は複数あります。どれか1つに絞る必要はありませんが、メインの場所を決めておくと告知のリンク先がぶれません。
例:フル版はYouTube、弾き語りや練習の音源はnana、サビのショートはTikTok、と役割を分けます。サービスごとに規約や音源の扱いが異なるため、それぞれで確認してください。
投稿のペースと、続けるための工夫
歌ってみたは、1本ごとの準備に時間がかかります。録音、MIX、イラストや動画の手配まで含めると、毎週の投稿は簡単ではありません。それでも、投稿の間が長く空くと、せっかく興味を持ってくれた人に忘れられてしまいます。
「本気の1本」と「気軽な投稿」を組み合わせる
フル版の歌ってみたを丁寧に仕上げつつ、その合間に気軽な投稿を挟むと、活動が続いていることが伝わります。
| 投稿の種類 | 準備の重さ | 例 |
|---|---|---|
| フル版の歌ってみた | 重い | MIXやイラストまで整えた本編 |
| ワンコーラス・サビだけ | 中くらい | 次の本編の予告、季節の曲を短く |
| 練習・アカペラ | 軽い | 弾き語りや練習中の音源 |
| 日常や制作の様子 | 軽い | 録音中の様子、選曲の相談 |
例:フル版は月1本、その間にサビだけの投稿や練習音源を挟む。自分の生活に合わせて、無理なく続けられる組み合わせを決めてください。
コラボや合唱で接点を増やす
同じくらいの時期に活動を始めた歌い手との合唱や、MIX師さん・絵師さんとの共同制作は、お互いのファンに知ってもらうきっかけになります。いきなり誘うのが難しければ、相手の投稿を聴いて感想を伝えるところから始めてみましょう。合唱の場合も、音源や投稿先の規約の確認は欠かせません。
聴いてくれた人を次の曲・チャンネルへつなげる
1曲気に入ってくれた人が2曲目、3曲目と聴いてくれれば、フォローやチャンネル登録につながりやすくなります。
- 再生リストをつくる:「しっとり系」「アップテンポ」など、雰囲気ごとにまとめる
- 動画の最後で次の曲を案内する:概要欄などで、雰囲気の近い1曲をすすめる
- プロフィールのリンクを整える:XやTikTokのプロフィールから、全部の投稿先に行けるようにする
- 歌枠や配信もしている人は、配信の予定も同じ場所から見られるようにする
投稿先が増えるほど、プロフィールのリンクを1つにまとめる意味が大きくなります。並べ方の考え方はリンクまとめページの作り方を、歌枠などの配信もしている人は個人勢VTuberの伸ばし方の「配信の外に入口をつくる」考え方も参考にしてください。
歌い手のまとめページの並び例
- 最新の歌ってみた(フル版)
- YouTubeチャンネル(再生リスト)
- ニコニコ または nana
- X
- マシュマロ(感想やリクエストの受け付け)
オリジナル曲を配信している人は、Spotify や Apple Music を2番目あたりに入れてもよいでしょう。
SNSのプロフィールは「声の特徴」から書く
Xなどのプロフィールも、聴いてもらう入口の1つです。「歌い手です」だけでは、ほかの歌い手との違いが伝わりません。1行目に声の特徴や得意なジャンルを入れましょう。
○○(声の特徴)で歌う歌い手。○○(ジャンル)中心に歌ってみたを投稿中
MIX:○○さん/イラスト:○○さん
新しい歌ってみたは固定ポストから
例:「低音ハスキーで歌う歌い手。バラードとボカロ曲が中心」。この1行は、あとで紹介するまとめページの自己紹介にもそのまま使えます。
Linklyで歌ってみたの「聴く場所」を1ページにまとめる
Linklyでは、YouTube、ニコニコ、nana、SoundCloud、Spotify などの投稿先を1ページに並べられます。さらに、クリエイターをジャンルで探せる Explore に載るので、「歌い手を探している人」に見つけてもらう入口にもなります。
- クリエイターとして無料登録する:メールアドレスとパスワードで登録でき、クレジットカードは不要です。ユーザー名はページのURL(linkly.jp/ユーザー名)になります。
- 表示名と自己紹介を書く:表示名には活動名を入れます(Explore のキーワード検索の対象です)。自己紹介の冒頭は Explore のカードに表示されるので、1行目で声の特徴や得意なジャンルを伝えます。例:「低音ハスキーで歌う歌い手。バラードとボカロ曲が中心」。
- カテゴリを選ぶ:ダッシュボードの「カテゴリ設定」で「歌い手」や「カバー・弾いてみた」、ジャンルの「音楽」などから選びます(Freeプランは2つまで)。カテゴリと自己紹介がそろうと Explore に掲載されます。
- リンクを5つ並べる:上の並び例を参考に、最新曲を一番上に置きます。URLを入れると各サービスのアイコンが自動で付きます。新曲を出すたびに1番目を差し替えましょう。
- SNSと概要欄に貼る:XやTikTokのプロフィール、動画の概要欄にページのURLを入れます。SNSでシェアすると、プレビュー画像も自動で表示されます。
Explore は新着順や注目順でも並べられるので、フォロワーが少ない時期でも前に出るチャンスがあります。注目順はプロフィールを最近更新した順なので、新曲に合わせて自己紹介も更新するとよいでしょう。
アナリティクスでは、どの投稿先のリンクがよく押されたかや、どこから見に来てくれたかを確認できます(Freeプランは直近7日分)。投稿直後の数日を見比べると、告知の効果も分かりやすくなります。
まとめ
- 再生数が伸びない原因は、選曲・タイトルとサムネ・告知・導線にあることが多い
- 選曲は「探される曲」と「声に合う曲」「好きな曲」を組み合わせる
- 原曲・音源・投稿先の規約は、投稿前に毎回確認する
- 告知は投稿前・当日・数日後のショートの3回に分ける
- 聴いてくれた人が、次の曲や投稿先へ迷わず行ける導線を用意する
歌を届ける準備ができたら、聴く場所を1ページにまとめておきましょう。無料でページを作る
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